2026/07/28 19:34

PROJECT Wを始めてから、
作品だけではなく、制作の形も少しずつ変わっています。
以前は、その日に生まれた感情を、
気の向くまま形にしてきました。
今は、一つの作品だけではなく、
PROJECT W全体の流れや世界観を考えながら制作しています。
その分、考えることも増えました。
次に生まれる作品は、
PROJECT Wという世界を、さらに広げることができるだろうか。
広がった世界を、
どんな順番で、
どんな形で届けたら、
見てくださる方に自然と体感していただけるだろうか。
そんなことを考えながら、
制作するようになりました。
そして最近、
もう一つ気づいたことがあります。
作品を作ることよりも先に、素材と仲良くなることが大切なのかもしれない。
布には布の性格があり、
粘土には粘土の性格があります。
「思い通りに動いてもらう」のではなく、
今日はどんな表情を見せてくれるのだろう。
そんな気持ちで向き合うと、
少し肩の力が抜ける日があります。
PROJECT Wは、
生命体を観察するプロジェクトですが、
その生命体を生み出す素材もまた、
観察する相手なのかもしれません。
だから、日々のObservation(観察)の目標は、
完成させることではありません。
素材と仲良くなり、
彼らと対話をしながら、
少しずつ形をつくっていくこと。
焦らず、
急がず、
素材が見せてくれる表情を観察する余裕を持つこと。
その余裕が、
まだ見ぬ生命体たちと出会うための時間になる。
そんな気がしています。
